ふたりとも、島唄独自の唄い方が素敵ですが
実は微妙に唄い方、というか島唄の流派的なものに違いがあるんです。
(タイトルは字数制限があるため、お二方への敬称を略してしまいすみません…。)
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奄美大島出身の二人の歌姫
里アンナさんは、西郷どんのオープニングテーマ曲で歌声を披露されている方。
大河ドラマ本編にも、西どんの奥さん「愛加那(あいかな)」のお兄さん「富堅(とみけん)」の奥さん役もされています。
里アンナさんは、西郷どんの舞台である鹿児島県の奄美大島の歌手です。
奄美大島の歌手で、同じく島唄で人気となった人に、「ワダツミの木」で一躍有名となった元ちとせ(はじめちとせ)さんもいますよね。
元ちとせさんと里アンナさんのプロフィールを比較!
まずは、基本的な情報を…
誕生日
◎里アンナさん:1979年8月22日
◎元ちとせせん:1979年1月5日
なんと、年齢は同じ38歳!
偶然ながら、スゴイですね。
出身地
◎里アンナさん:鹿児島県 奄美市笠利町
◎元ちとせせん:鹿児島県 大島郡瀬戸内町
この出身地が、後で書く歌い方の違いになっていきます。
「奄美民謡大賞」の受賞歴
お二人とも、同じ奄美民謡大賞に出られて受賞されています。
◎里アンナさん
18歳で「奄美民謡大賞」の新人賞。
1997年には、18歳で「奄美民謡大賞」の新人賞を受賞。
◎元ちとせさん
高校1年生で「新人賞」受賞。
1996年には、高校3年生で最高位である「民謡大賞」を史上最年少で受賞
実は、里アンナさんと元ちとせさんは、奄美大島出身アーティストとしてのイベントで共演もされてるんですよ!
同じ大会に出ていた時も、実はお互い顔見知りな存在だったかもしれないですね!
元ちとせさんとの歌い方の違いは?
さて、ここからが本題です。
お二人とも、素敵なこぶしの効いた島唄ですが、実は少し違いがあるんです。
北部と南部で違う「島唄」の唄い方
奄美大島の「島唄」は、大きく分けて2種類あるんです。
◎北部
ゆったりめな「笠利節(かさんぶし)」。
南部に比べると、荘重や荘厳さがあります。
◎南部
テンポ早め&激しめな「東節(ひぎゃぶし)」
変化に富み、情緒あふれる節回し。
この違い、京都と江戸で無理くり例えるなら…
◎北部→京都的なゆったりのある音楽
◎南部→江戸っ子的な動きのある音楽
という感じでしょうか…(汗
奄美大島って、北と南では全然自然や景色が違うので、自然環境の違いによる風土や生き方の違いも影響していると思われます。(もっと詳しく言うと「かさん節」にも数種類あるのですが…。)
で、どっちがどっち?
この2種類の島唄、どっちがどっちかというと…
◎北部のゆったりめ節
→里アンナさん
◎南部のテンポ早め節
→元ちとせさん
です。
グーグルマップの奄美大島でそれぞれの出身地を見てみると…
<画像>
2枚のグーグルマップ画像を画面上でつなげただけなので、見にくいです…
上にある赤い印のある周辺が
里アンナさんの出身地「奄美市笠利町」
下の赤い所が元ちとせさんの出身地
大島郡瀬戸内町なんです。
まとめると…
◎里アンナさん
・奄美大島北部の唄い方
・ゆったりめな「笠利節(かさんぶし)」
◎元ちとせさん
・奄美大島南部の唄い方
テンポ早め&激しめな「東節(ひぎゃぶし)」
ということですね!
確かに、里アンナさんの曲は大河ドラマ「西郷どん」以外でも、おおらかな感じがある気がしてきます。
個人的には…
元ちとせさんは大自然や海、土の匂いを感じる温かみがある(原始的?)なのに対して、里アンナさんは少し洗練された宮廷的(雅楽的?)でどこか切なげカラーを感じます(アーティストカラーの問題かもですが…)。
ユーチューブでは、里アンナさんの荘重な雰囲気たっぷりな曲「山原」も聞けますよ!
雅楽で使われる楽器・笙(しょう)のような独特の和音も特徴的です。
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