沢久美さんの作詞による、歌手・平浩二さんの曲がミスチルの「抱きしめたい」に酷似しているということが問題になっています。

告示している歌詞と、今年話題となった五輪ロゴなども含めて、コピー・模倣への考えを綴ってみました。




  
まずは、どこが似ているのだろうか

今回問題となっているのが、平浩二さんが作詞・作曲に初挑戦して仕上げた「ぬくもり」がMr.Childrenが1992年に出した「抱きしめたい」の歌詞に似ているということ。

「ぬくもり」は、今年2015年5月にリリースされているシングル「愛・佐世保」のカップリング曲。
 
「抱きしめたい」と「ぬくもり」の歌詞は「出会った日と同じように」と始まり、途中の「目を閉じれば 浮かんでくる あの日のままの二人」など多くの部分が一字一句同じで、同じような順番でつづられている。ミスチルの「霧雨けむる 静かな夜」という箇所が、「霧雨の降る かがやく夜」となるなど類似表現も多い。

引用元:ヤフーニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151212-00000257-sph-ent



下記は、「愛・佐世保」のアマゾン販売ページにあったレビューです。

スクリーンショット 2015-12-13 11.23.53.png

うーん…。
コレを見ると、確かに酷似していると言われても仕方のないように思えます。現状はCDの自主回収段階。
 
※作詞したのは平浩二さんではありません
レビューにもありましたが、作詞したのは平浩二さんではありません。
平浩二さん自身は「抱きしめたい」の曲を知らないと言っているようです。

しかし、それよりも平浩二さんご自身は昭和45年から、浮き沈みの激しい芸能界で活躍されている実力派。「博多ブルース」や「バスストップ」といったヒット作を出して、尚、現在まで歌手活動を続けている方です。

Amazonのレビューには、この歌詞は「平さんにもミスチルにも」失礼との見方もありました。
しかし、この記事で本当に言いたいのは、その事ではありません。「抱きしめたい」の歌詞がパクリかどうか、誰が悪いかとおいうことではなく…

 
五輪エンブレムも話題になりましたが…

今年は、佐野研二郎さんの五輪エンブレムの盗用疑惑も話題となりました。
佐野研二郎さんの場合は、過去に多くの盗用やパクリのような事をされているので完全に炎上仕切っていましたが…。
 
(ただ、同じものを組み合わせるにしても「組み合わせ」のデザイン、「センスの良さ」というものもあるはず。その点については、佐野研二郎さんは素晴らしく洗練されているとは思います。)
 
 
パクられまくっているシャネル

ここで、話は一転。
今や、ブランドに興味がなくても知らない人はいないハイブランド「シャネル」。

スクリーンショット 2015-12-13 12.07.13.png

このブランドの創始者であるココ・シャネルは次のような言葉を残しています。
 
Il n'y a pas de succès sans copie ou sans imitation.
コピーやイミテーションのない成功はない。


これを意訳して日本では「本物だから真似される、本物はコピーされる運命にある」という言葉が有名になっています。


・自分のつくり出したアイディアが他人によって実現されたときのほうがうれしくさえある。
・模倣の中には、ちょっとした愛情が含まれているから。




また、ココ・シャネルは自分のデザインがもろパクリされて、やっすい値段で売られていることに対しても、さほど気にしない素振りを見せていたことでも有名です。

模倣されるということは、「これはいい」と評価されていることでもあります。
誰も、良くないものを真似したくはありません。無意識に頭の片隅に残っているということも、往々にしてあり得ます(無意識に頭の中に残り続けるデザイン・ビジュアルなんて、利害関係を外せば制作者冥利に尽きると思いませんか?)。

ココ・シャネルの場合はどうにも対処しようがないこと、イチイチ相手をしているだけ時間の無駄だと割りきっていた部分もあるでしょう。
しかし、それ以上にこのような真理を知っていたからなのではないでしょうか。




 

ファッション業界も実はパクられまくり

優れたデザインがパクられるということ。
 
そして、これは昔の話ではありません。
現在のパリ・コレクションやミラノ・コレクションなどを少しかじったことのある人なら分かるかと思います。現代でも、トップブランドが2−3年前に発表したデザインが、質と制作者を変えて安い値段で売られてばかりいます。

シマムラなどの安いお店だけではなく、ショッピングモールや百貨店に入っているブランドでも同じことが言えます。純粋にデザイン部分だけみたら、モロパクリのアイテムというのは案外簡単に見つかるものです。


「学ぶ」の語源は「真似る」である

有名な言葉です。
「まなぶ」の語源は「まねる(真似る)」、つまり真似することから来ているということ。
私たちの成長過程でも、模倣なくしてステップアップはありません。

いま人気のバンドだって、一番はじめは大好きな憧れの曲を仲間とカバーして楽しんでいたはず。成功するための最速の道は、成功パターンをいかに「完コピ」するかにかかっているか、だともいいます。


ここで登場、利権問題!

好きなバンドを仲間内で完コピして楽しむのは、全然問題ありません。
好きなブランドを真似して作って、家で楽しむのも問題ありません。

趣味ではなく、芸術や学問、ビジネスにしても、模倣なくして成長はありません。
 
しかし、そこに「お金」が絡んでくると問題。
商売として「パクった」時には犯罪。

しかし、法律自体の「正義」も国によって異なります。


この間の説明、もう少し長くなるので、勝手に割愛。
いろいろと想像してみてください。


すべての境目(さかいめ)は、人が作ったもの。
法律の白黒も、領土問題も国境も。

どこからどこまでが、なんてグレーな争いをしなくとも、皆が平和に暮らせるようになれたらいいなあと願えてきて止みません。
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